シニア人生・これからコンサルティングセカンドキャリア支援コラム東京オリンピック、東京都知事は一体どうするつもりなのか?

東京オリンピック、東京都知事は一体どうするつもりなのか?

表紙の写真をご覧ください。

7月に入ってからのつい先日、オリンピックのメイン競技場である千駄ヶ谷の国立競技場まで行って入り口を撮影しましたが、厳重な警戒が敷かれており競技場の敷地は防御用ネットに覆われたままで、道を隔てて近づくこともできない状況でした。とてもお祭りを開く雰囲気はありません。

オリンピック開催が、目前に迫っています。この文章が公開されるのが7月20日ですから、開会式まであと3日です。とうとう新型コロナに打ち勝つことができずに、東京都の緊急事態発令中のままの開催ということとなります。宮城県・茨城県で一部の競技を除き、無観客での開催となるようです

 

ここに至るまではすったもんだの連続でした。医療の専門家(第三者)委員会の尾身会長が、普通だったら開催できる状態ではないと、6月頭ごろに発言していましたが、菅総理大臣は完全に医療の専門家たちの助言を無視した格好となりました。残念なことに、専門家の予想したとおり、開催に相応しくない状態で突入します。(だと、私は考えます。)菅総理大臣は、東京オリンピックを観客ありでの開催することだけにこだわっていましたが、流石に感染者が増加する状態になったので、観客を動員してまでという強行突破はありませんでした。

Treatment and disease balance as contagious pathogen cells and therapy medicine as vaccine and pills for a cure or prevention of infection as a 3D illustration.

 

菅さんの安全・安心の呪文のような言葉は失礼ながら聞き飽きているので、あとはただ言葉だけではなく、猛暑対策も含め選手たちが、無事でありますようにと祈るばかりです。このオリンピック開催に関しては、本来もっと自分の考えを発言すべきなのに、何も語らずあまりに静かなので、私が不思議と感じる政治家がいます。それは小池東京都知事です。そもそも、東京オリンピックの開催契約は東京都とIOC、そしてJOCの三者の契約であり、政治的に主であるべき立場は国の総理ではなく、東京都知事のはずです。日本国の総理大臣は単なるサポーターである立場です。オリンピック開催について政治的に菅総理大臣は政治的に利用しようとして、意味なく根拠なく安全安心に実施すると、繰り返し述べたに過ぎないのだと、感じています。日本国に比べ東京都の支出予算のうち相当の額を、オリンピックに割かなければならないはずの、小池都知事がずっと静かでいたことに私は違和感を抱いています。

 

以前のコラムで、オリンピック開催に関する契約上の扱い(6月8日公開)や、財政面の仕組み(6月22日公開)を調べて、お伝えしました。その内容を確認すればするほど、このオリンピック大会の開催地の主催者は東京都であることは明らかでした。このオリンピックは日本オリンピック大会ではなく、東京オリンピック大会なのです。それゆえ、小池さんは本来もっと発言すべきだと考えるのです。

 

小池さんがオリンピックに関して、何らか発信するのだろうとここ数か月間、眺めていました。どんな決断をするのだろうという期待もありました。小池さんらしい、自分が目立つことが出来て、世間にインパクトを与える内容の強烈なフレーズが飛び出してくるのだろうと・・・。結局、特別な方法により観客を入れるとかのアイデアを提供したり、全く反対に厳然と中止の態度を決めたりとか、小池都知事は明確な意思表示がないままでの、オリンピック開催となります。

今回の小池知事の無気力オリンピック対応には合点が行きません。仮に、競技場に観客が入ったとしても、入場料は東京都の収入にはならないのだから、安全を考えれば都とすれば無観客を主張しても不合理ではないはずです。小池さんはそのことにも触れませんでした。オリンピック運営の収支の構造は、組織委員会がプラスマイナスゼロとなるように調整され、経費のほとんどは東京都が負担する格好です。オリンピックを開催することの東京都へのメリットは、本来、世界が東京に目を向けること、そして、直接的な効果は東京都への観光収入というような付帯的なものへの期待だったわけですから、外国人訪日客が無くなった時点で、無残にも目論見が崩れていたのです。てっきり、オリンピックを開催しても支出額ばかりがかさむので、都知事はそっぽを向いて早い段階で中止を申し出るのかなと私は予想していたのですが、この予想は外れました。

 

結局、小池都知事は大人の態度で、このオリンピック開催まで静かに見守ってきました。

小池さんは一体何を目論んでいるのでしょう。東京都は間違いなく、オリンピック開催の費用を拠出します。しかし、表向きのオリンピック収入はありません。増してや、今回は海外からの観光客はゼロです。これだけ見ると、東京都に何の得もありません。IOCから何かしらの還元があるのかは、分かりません。いずれにせよ、小池東京都知事は東京オリンピックを東京で開催した以上、少なくとも東京の存在を世界中にアピールするなどして、東京都民を納得させる施策をオリンピック後にでも何かをしてもらいたいと、期待しています。

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