シニア人生・これからコンサルティングセカンドキャリア支援コラム党首討論を見ての感想(菅総理の対応を見て考えたこと)

党首討論を見ての感想(菅総理の対応を見て考えたこと)

一か月ぐらい前のことですが、久々の党首討論があるということで、自宅のテレビで“観戦”しました。

国会中継など滅多に見ないのですが、たまたま家にいたこともあり、特にオリンピックについてどのような考え方がぶつかるのかと興味がありスイッチをつけました。

 

菅総理が相手する4党の党首とやり取りが全部で60分ということで、このように短い時間に討論が尽くせるわけはないとは、前から予想された通りですが、まず、この国の政治における討論というのは、これを討論と呼べるものかと不思議な気がしました。討論とは、“事理をたずねきわめ論ずること。互いに議論をたたかわすこと。(広辞苑より)” だとすると、先日の菅総理と野党党首間のやり取りは、およそ、討論からかけ離れたものとの印象です。

 

菅総理もかつてそうだったかもしれませんが、今の高齢日本人が若かりし頃は、言葉巧みに相手を説き伏せるようなことは、あまり褒められた行為ではないように育ったような気がします。“巧言令色、鮮なし仁(こうげんれいしょく、すくなしじん)” とか、 “男は黙ってサッポロビール” などなど、無口なくらいな方が人間として評価があがったというような時代でもあったと思います。だからというわけでもないでしょうが、たまにしか見ない国会中継とは言え、あまりに討論とは言うには余りにも、戦いにもならない “かみ合わない議論” にあきれるとともに、かみ合わない一方的な主張だとしても、せめてその内容が納得感のあるものならいいのですが、それもないとの印象です。

Senior and junior businessmen fighting / arguing at work , business concept

今回の党首討論は、オリンピックの開催の是非が焦点となることが予想されていましたが、総理の日頃の主張である“安心安全を徹底することが総理の責任で、オリンピックを開催する。そのためワクチンの接種を予定通り進める。”という内容が繰り返し述べられたにすぎないと受けとめました。結局、新聞も他のマスコミ・評論も、予想通りの展開だとあきらめたのでしょうか、たんたんと党首討論が終わったとの記事だけで終わりました。

 

この討論を見て、なぜ、そんな答え方をするのだと特にいらだたしさ感じた場面がありました。共産党志位代表の質問と菅総理の回答です。(日本経済新聞6月11日より抜粋)

志位:命のリスクをさらけ出してまで、オリンピックを開催しなければならない理由は何なのか?

菅:国民の命と安全を守るのは、私の責務だから、そうでなければできないと私は言っている。守れなくなったらやらないのは当然のことだ。それが前提だ。

このやり取りは取りようによっては、志位さんの質問の“なぜ、こんな危ない時にオリンピックやるのだ?” に対し、菅氏は “命と安全は、守れると判断するからだ” とも言っているようにも取れます。しかし客観的に見て、日本人や東京都民の命、安全そして生活を最優先にしていると理解できる具体的な説明ではありませんし、その保証はどこにも見えません。取りあえず、オリンピック開催を前提に安全確保を探っているのだから忖度してくれぐらい、の印象です。誰が政治のトップになるにしても、その判断が難しいのは当然です。それにしても、討論は相手をはぐらかすことや煙に巻くためのものではありません。こんな討論?を若者が見て、訳の分からないことを言って相手をはぐらかすことによって、人生を生きて行けばいいのだと思ってもらいたくはありません。日本の子供たちや将来にも、良くない影響を与えます。

最近は、もう呆れてしまってか、新聞もこの手の批評はあまり載せなくなってしまいました。

 

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