外食について、考えてみます。

心置きなく友達と飲みたい。家族で外食したい。仕事帰りに同僚とうさをはらしたい。

との思いが募っている方々が、日本中に多くいることと思います。自分の住んでいる首都圏では、3月後半に緊急事態宣言が解除されたとは言え、とてもコロナ感染が収まるような状況ではない中、今度は東京で4月の第二週からまん延防止等重点措置が適用されます。

日本中の多くの“のん兵衛”たちは、約一年間我慢をしたのだから、気を付けながら飲んでもいいだろうな、いやいやもう少し自粛した方がよさそうだなどなど、心が揺れ動き続いてもはやイライラ感が爆発しそうです。政府の考え方としては、感染者数がなかなか減らないけれども、経済を止める訳には行かないし、重症者の拡大はある程度抑えられていて病床もある程度は確保できているから、取敢えず、緊急事態宣言は取り下げておこう。でも、何か対策を打っていることを示すため、飲食業の時短営業短縮を要請するまん延防止措置でも打っておこうという風にしか、私には受け取れません。本音は、何を実行したらいいのか分からず、為すすべがないというのが見え見えで全く迫力がありません。示される対策があまりにも具体性を欠き、説得力が無いからです。

 

一か月以上前ですが、菅総理が緊急事態宣言解除を伝えた時期の少し前のタイミングに、山梨県知事は『送別会、歓迎会、或いはお花見につきましては、現在山梨県は感染状況がおさまっていますので、ぜひ大いに行っていただきたいと思います。』と、大胆にも、県民に向かって、飲み会を行って頂戴!と、語りかけました。とともに、『一方で感染リスクも引き続きあるわけです。・・・・その際にぜひご留意頂きたいことをお願いさせて頂きます。』と、当然のことながら、慎重さも併せて示しました。山梨県知事からすれば、東京都の隣の県でありながら関東の他都県に比べてはるかに少なく、少しは県民の気持ちを楽にしてあげようという配慮でしょう。

 

山梨県が東京都と隣接した県でありながら、コロナ感染が驚くほど少ないことを以前のこのコラムで述べました。その時点では知らなかったのですが、3月10日に山梨県知事が行ったお花見推奨の会見で、同県が飲食店舗に対して指し示している感染予防対策に関する個別具体的な基準(グリーンゾーン)の存在を、初めて知りました。例えば、店内の対人距離関係について、パーティションのあるなしで、具体的な設定距離を変えるなど、極めて説得力のある基準だと考えます。この基準が具体的であることそして、世間に対し周知を図っていることが、山梨県での感染が防止できている大きな要因だと思えました。県知事の言うように、飲食店に設備や行動内容、そしてチェック方法を具体化させて徹底を求めたことが、コロナの感染を抑え込んだ要因だと考えます。

聞くところによると、花見シーズンに合わせて飲食に出掛けてくださいと山梨県知事が呼びかけたことに対して、政府の官房長官が『政府は各都道府県に対して、歓送迎会などの自粛を求めている。この中身に踏まえた対応をお願いしたい。』と、異論を唱えたそうです。それから10日余り経過して国は関東4都県の緊急事態宣言を解除し、今度は東京にまん延防止等重点措置の適用しますが、国の対応の方は説得力がある発信とは思えません。

 

政府は感染防止のためにと、いつもいつも飲食店に対し営業時間短縮要請だけを行うことに拘っていますが、仮に午後8時までに営業を限定すれば、飲みたい人は6時から8時までに集中して店に足を運ぶことになり、営業短縮が密を呼び起こす可能性すらあるのです。余りにも短絡で、柔軟性に欠けています。それに比べれば、少人数で長時間にならないようにすることをお願いし、そしてパーティション越し或いは斜め向かいとするなど、気を付けて徹底的な対策を取れとしてきた山梨県が結果を残したのには、その対策に説得力と合理性があったからだと考えます。

 

今から述べることは、すぐに実行するには無理もあり誤解を生みそうな内容だとも思いますが、将来には可能性もあるのではと考えていることです。それは何か。『外食するなら、昼間から広々した環境で、ゆっくりと飲んで、食べましょう。』ということです。夜の時間帯を縮めることばかり言わないで、時間帯をずらして三密を避けた環境で飲食することの奨励です。

まあ、簡単に賛同を得られるとも思えません。ちょっとは目を向けてもらうにしても、かなり先になる話だと考えますが、これからの社会では、全部の企業が画一的に就労時間を9時から5時に設定する必要もありませんし、休み時間をどこの会社も一律の時間帯にすることはないのです。それにより、過密なところで飲食することが避けられるようになります。昼の時間帯でも、11時ごろから14時・15時頃までゆったりと食事をしたりお酒を飲んでも構わない雰囲気にすればいいのです。仕事に関しては、朝早くから処理して、早い昼飯でもいいじゃないですか。或いはゆっくりとお酒を飲みながら昼飯を済ませ、自宅に戻り夜になってからの在宅ワークでも構わないではないですか。

また、高齢者の皆さんこそ、比較的お金をお持ちで時間もふんだんに自由に使えるのですから、積極的に店が空いているときに外で飲食すればいいのです。となれば、昼間にたっぷり時間の取れる、そして空間を用意できる安全なレストランや呑み屋が繁盛するかもしれません。

 

いつも、勝手なことを述べますが、ご容赦ください。

山梨県は、桜のお花見のピークも終わったと思いますが、引き続き、感染者の少ない状態が保たれていることと思います。何よりです。

 

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